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特定用途向け製品

検体容器トレサビリティ用RFIDリーダ

2017年03月08日
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検体容器トレサビリティ用RFIDリーダ

医療や研究用途で使用されている小型の検体容器は、内容物である検体の品質維持のため、極低温(-190℃付近)で冷凍保管されています。一般的に小型検体容器は、十~数百収納できる検体ボックスに入れて保管されており、必要の際はボックス単位で冷凍保管庫から出し、目的の検体を取り出します。ただし、検体の温度が上昇すると再凍結によるダメージが蓄積されるため、可能な限り短時間(10秒以内を要望されるケースもあります)で保管庫に戻す必要があるため、目的とする検体の位置を早く正確に特定することが重要になります。


従来、小型検体容器の識別は容器サイズの関係でバーコードが使用されていますが、極低温から取り出した容器の表面に空気中の水分が氷結し、バーコードの読み取りに時間がかかったり、誤読による取り間違いを引き起こす等の問題があります。
そこで、こうした問題を解消するために極小のRFIDタグを内蔵した検体容器を、瞬時に読み取り可能なRFIDリーダを開発しました。検体容器が霜に覆われていたり、収納ボックスが紙製の場合でも目的の検体容器が収納ボックスの何処にあるかの位置特定が可能です。
また、検体容器に内蔵したRFIDタグはデータの書き換えが可能であるため、組織間での検体情報の受け渡しや、検体のトレサビリティ管理に利用することができます。

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